よみもの

2023/07/01
【精米のしくみ】 精米とは発熱との戦いでもある
みなさんが食べる白米。
それは「精米」したものです。


稲の実の殻(もみ)を
取っただけの玄米は、
外側が硬いタンパクの層で
覆われています。


このタンパク質の層を
取り除くと
やわらかくて美味しい
デンプンの白米が出てきます。

この工程を「精米」といいます。


昔は玄米を臼と杵で突いて
精米していました。


しかし効率が悪いため、
圧力をかけて玄米を擦り合わせる
現在の方法に代わったのです。


この方法だと、
削れて粉になったタンパク層
つまり糠(ヌカ)が研磨剤となり、
さらに効率が良いのです。


さてここで問題が起きます。

圧力をかけて擦り合わせると
熱を発生します。
つまり、力学的エネルギーが
熱エネルギーに変換されるのです。
自動車のブレーキもそうですね。




なぜ問題なのかというと、
熱が上がりすぎると,
お米が劣化してしまい
味が落ちてしまうからです。


どんな精米でも
熱は必ず発生します。


熱の発生を
どれだけ少なくできるか、が
美味しい精米の鍵なのです。

・無理な圧力をかけないこと
・機械が熱くなったら休ませること

これらに気を付けて精米すれば
劣化を極力少なくでき、
炊いたときに美味しいご飯になります。




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