よみもの

2022/02/01
冷蔵庫でご飯が硬くなる!その原因は…?
炊きたてのご飯は美味しいですよね!
でも余ったご飯を冷蔵庫で保存したら硬くてパサパサして美味しくなかった…。
こんな経験がある人は多いのではないでしょうか。




炊きたてのご飯が美味しいわけ
炊きたてのご飯が美味しいのはデンプンが変化するからなのです。
炊く前のお米はβ(ベータ)という硬いデンプンの状態です。
それはデンプン分子が規則的にガッチリ結びついてミセル構造という状態を作っているからです。

そのβ-デンプンに水と熱を加えると、ミセル構造が崩れます。
そして分子の間に水が入り込み柔らかく粘りのある糊(のり)の状態α(アルファ)-デンプンに変化します。
これが炊きたてのご飯です。

β-デンプン分子がミセル構造で結びつき硬い)
α-デンプン(分子の間に水が入り柔らかい・糊化ともいう)



冷蔵庫で保存するとご飯が硬くなる!?
余ったご飯を冷蔵庫で保存すると硬くパサパサして美味しくないと感じた方は多いと思います。
それは柔らかく粘りのあるα-デンプンが硬いβ-デンプンに戻ってしまったからです。
このご飯の中のα-デンプンが再びβ化することを「老化」と呼びます。
この老化が進みやすい温度は、2〜3度といわれています。
冷蔵庫の温度がだいたい2〜6度なので、ご飯の保存には、もっとも適さない温度といえます。




保存は冷凍庫で!
ご飯をα-デンプンのまま美味しく保存したいなら冷凍保存が良いです。
温かいうちに1食分ずつラップで包み、荒熱を取ってから冷凍庫に入れましょう。
できればさらに冷凍用のジップ袋に入れると、乾燥を防ぐことができ解凍したときに炊きたてのような美味しさを味わえます。
解凍はレンチンでOKです。


冷蔵庫に入れたご飯は温め方に工夫を
冷凍保存は小分けにしたり解凍が面倒なのでどうしても冷蔵庫に入れたい、という方は温め方にひと手間かけましょう。
それは水を少し加えてチンすればいいのです。
1食分を茶碗に入れ、大さじ1の水をふりかけてチンすることでデンプンのα化を促すことができます。
このとき必ずラップをしましょう。 水分を逃がさないためです。




他には…

冷蔵ご飯を蒸し器で加熱
蒸し器を使うと適度な水分を加えながら加熱できるので、よりふっくら、もちもち感が増します。
ただちょっと面倒なのでハードルは高いですね…。


冷蔵ご飯でチャーハンを作る
チャーハンはパラっと仕上げたいですよね。
でも炊きたてご飯だとベチャっとなりがちです。
冷蔵ご飯ならパラっとしやすいのでリメイク料理としておススメです。

ご飯を美味しく保存するには冷凍が良いことがおわかりいただけたでしょうか?
でもどうしても冷蔵じゃないと面倒、と言う方は温め方を工夫したりチャーハンにしたりしましょう。

では快適なご飯ライフをお楽しみください!
"商品詳細へ"